「現代京町家」に込める願い

「町家を建替えたい」というご要望に

町家の修繕・改装以外に、建替えのご相談をいただくこともしばしばあります。理由はさまざまですが、家の土台である構造自体の老朽化、家族構成やライフスタイルの変化など…。受け継いだ町家を手入れして、これからも住み続けることが難しいという現実があるのかもしれません。

京町家の現状

けれど、町家の維持が困難という理由から売りに出され、ビルや駐車場になってしまうのは、京都の町並みを守っていきたいと考えるものとして、どうしても避けたいことです。
そこで、中藏は「町家の建替え」に新発想をもってお応えしたいと考えました。それが「ナカクラの現代京町家」です。

美しい町並みを継承する策のひとつとして

「できれば、お住まいの町家を手入れして長持ちさせていただきたい。しかし、それが困難で建替えをされるのであれば、町並みに溶け込むたたずまいを」これが、中藏が考える京都の町並みを継承する策です。

イメージ「寒い」「暗い」といわれる京町家を暮らしやすくすることが、町並みの維持にもつながると考えます。

各地の町家の跡地には、なんとなく違和感があったり、町並みと調和していない新しい建物を目にすることもあります。中藏は、このような現状を打開するために、経験と技術を生かした提案をしていきたいと考えました。

時代とともに歩む京町家をめざして

「中藏にお任せいただくからには」という思い。また「京都市新景観条例」という京都全体での意識の高まり。そこから、町並みの景観にじゅうぶんに配慮した「現代京町家」が生まれました。 さらに、生活文化や知恵の継承を重視するとともに、「いま」のライフスタイルに慣れた方々にもご満足いただけるよう、構造や設備、風の流れや断熱、採光の面でも検討を重ねてきました。 この京都の地に暮らす人々の生活が豊かであることをいちばんの目的に、日々変化しながらも発展し続けるプロジェクトでありたいと願っています。

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